とめどない感情の源泉のようなピアノ曲「The Heart Asks Pleasure First」の香り

この香りは、私の大好きなピアノ曲でMichael Nyman作曲の「The Heart Asks Pleasure First(楽しみを希(こいねが)う心)」をテーマとした香水です。

香楽で作った香りのデッサン

香楽について知りたい方は、こちら→香楽とは

では、香りの制作ノートをご紹介いたします。

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香りの名前

The Heart Asks Pleasure First
(楽しみを希う心)

香調

ウッディフローラル

ローズとガーデニアをアクセントに加えた、魅惑的なウッディフローラルの香り。

香りのテーマ

映画「The Piano」の主題曲である、
「The Heart Asks Pleasure First(楽しみを希(こいねが)う心)」

http://youtu.be/0dPS-EHl-FE

この曲は確かYoutubeで偶然見かけて(それか、映画の紹介VTRで見て)、心を打ち抜かれてしまった曲です。

邦題が「楽しみを希う心」という不思議なタイトルでますます興味津々になりました。

古いピアノの自動演奏の映像が心にきますね。こういう感情がぐわーっとわき上がるような作曲をできるMichael Nymanさんは本当に素晴らしいです。

映画はだいぶ後で見たのですが・・・内容より音楽の方がいいかも!?

香りの制作について

制作No.88
2009年6月14日

香の具®使用本数 11本

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※香楽を学んでいる方の自由なイメージの妨げにならないように、香の具®ナンバーは伏せ、香りを視た順番と、香りの名前はイメージの後に表記しています。

1番目の香りのイメージ

不思議な香り。

心が魅かれてかき立てられるような強い感情が湧き上がってくる感じがするけど、それが何かはよく分からない。

特別な薬品か薬瓶の香りを嗅いでいるみたい。

その瓶に入っている薬は、嫌なことがあった時その記憶を消すことができる特別なもの。

実際に忘れたいほど嫌なことがあったとして、その薬を飲もうとするけど、飲んでしまえばその体験はなかったことになってしまうから、少しためらってしまう感じ。

もしくは、記憶喪失になってそのあと大切な人に会っても誰か分からず、でも心の奥では何かを感じるのに、何だか分からないというような、触れそうで触れられないもどかしい気持ち。

(ウッディ)

 

2番目の香りのイメージ

強いフラッシュのような光の中にいて、その中では光以外に何もなく、光以外なにも見ることができずに、思わず闇(影)を求めてしまうような気持ち。

(グレープフルーツ)

 

3番目の香りのイメージ

すごくきれいな海に潜って、海底に何かとても惹かれるものがあって、それを取りたいけど息がもたない。もうちょっとで無理して潜ってみようか、でもそうすると帰れなくなるかも・・・どうしよう・・・という感じ。

でもチャンスは一度きり。

(ライム)

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4番目の香りのイメージ

2番目の香りと真逆で、暗闇しか知らない盲目の人。

光を求めてやまない気持ちが溢れるほどあって、それを自分の持っている視覚以外の感覚すべてを総動員して光を表現しようと試みる。

(ジャスミン)

 

5番目の香りのイメージ

自分の意思に関係あってもなくても、自分では制御できない強い感情。

恋心や愛情が溢れてどうしようもない気持ち。まさに「乞い願う」ような感じ。

自分をすべて捧げても構わない・・・みたいな、ちょっと行き過ぎっぽいくらい強い感情。

(ローズ)

 

6番目の香りのイメージ

梅雨の時期のように、ずっとずっと雨が降り続く日々に気分も憂鬱になって、晴れた日の青空、白い雲、さわやかな風と日差しを切実に求めながら、心に想い描くような感じ。

(ミュゲ)

 

7番目の香りのイメージ

願望や欲望のような強い想いが心の中でどんどん膨らんで、理性では抑えようとするけど上手くいかず、もう少しで弾けてしまいそう。

その時が来るのは分かっているけど、いざとなると怖い。けど早くその時が来てほしい!という気持ち。

(ガーデニア)

 

8番目の香りのイメージ

濃い霧の中に身を置いて、右も左も何があるか分からず、手探りで、物や人にぶつかって初めて正体が分かる、というような感覚。

世界が霧のように姿を変え、形を変えるので、つかみどころがない。

(イランイラン)

 

9番目の香りのイメージ

今、楽しみの中にいて、嬉しい気持ちで溢れているけど、いつこの楽しい気分が去ってしまうかと思うと切なくなる感じ。

この幸せがずっと続いてほしいと願う心。

(チュベローズ)

 

10番目の香りのイメージ

絶え間なくかき立てられるように、ずっと前進し続ける気持ち。

気がつけば満身創痍でも、立ち止まることはできない。

(オレンジブロッサム)

 

11番目の香りのイメージ

血が騒ぐような、全身の血が体を駆け巡るのが分かるくらい強い想いに心が奪われる感覚。

逆らうことができないくらいの、全身をなげうっても良いと思ってしまうくらいの情熱的な想い。

(ムスク)

 

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このピアノ曲に何故だかとっても心を奪われるような感じがしたので、この曲を香りで表現できたらと思った。

「楽しみを希う心」というタイトルと、音楽の焦燥感というか絶え間なくかき立てられるような感じから、普通の中で求める幸せではなくて、どうしようもない絶望的な状態から幸せを乞い願うという感じがひしひしと伝わってきた。こんな風に感情を強く動かす香りを作れたらいいのに。

 

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結構、濃い香りを合わせたのでガツンと来るかと思ったけど、予想よりとても美しい香りになっていてドキッとした。

この先の道へ進むのは恐ろしいかもしれないけど、魂(Heart)の声をしっかりと聴いて迷わず進みなさいと優しく言われているような、励まされる感じがした。

この香りで、最初にこの曲を聞いてタイトルとの不思議な違和感が埋まったような感じ。とても良い香りで、あきない。

「喜びを希う心」という邦題とも合っている香り。

 

***

最後に、同じ映画からもう一曲。
この曲も素敵です。美しい。

Big My Secret – Michael Nyman

http://youtu.be/9p5k-bNXgQE