日食。偶然の一致から新たな価値を見い出す力「Serendipity」

今回は、2009年7月22日の皆既日食をテーマとした香りです。

※画像は2012年5月21日の金環日食かもしれません。
皆既日食と金環日食の違い→解説サイト

香楽で作った香りのデッサン

香楽について知りたい方は、こちら→香楽とは

では、香りの制作ノートをご紹介いたします。

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香りの名前

Serendipity
セレンディピティ

香調

シトラス・フルーティフローラル

ライムとリラ、カシスを基調とした、不思議な雰囲気のある香り。

香りのテーマ

日食をテーマに香りを作る

香りの制作について

制作No.97
2009年7月20日

香の具®使用本数 9本

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※香楽を学んでいる方の自由なイメージの妨げにならないように、香の具®ナンバーは伏せ、香りを視た順番と、香りの名前で表記しています。

1番目の香りのイメージ

月明かりのような光のイメージ。

強くなく肉眼で見ても平気で、神秘的で移り気な感じ。満ち欠けする月のよう。

夜空に満月があって、そのまわりに光の輪があり、周りの雲も光に照らされて光っている。太陽の光を間接的に見ている感覚。

(ネロリ)

 

2番目の香りのイメージ

月が地球からちょうど良い位置に合って、地球と太陽もちょうど良い位置にある。
(太陽の直径は月の直径の400倍。地球から太陽までの距離は、地球から月までの距離の400倍。だから月と太陽はほぼ同じ大きさに見える)

地球の角度も軌道もちょうど良く、奇跡的な確率で生命が存在している。そういう奇跡をイメージできる香り。

→こういう場所をハビタブル・ゾーン(生命生存可能領域)、またはゴルディロックス・ゾーンと呼ぶ。

※イギリスの童話「ゴルディロックスと3びきのくま」で、少女ゴルディロックスが、ちょうどいい温かさのスープや、ちょうどいいやわらかさのベッドを求めたことからそう呼ばれる。

(ライム)

 

3番目の香りのイメージ

強いけれど綺麗な香り。

日食で太陽が月に隠れて、月の影の周りから太陽のコロナの光が放射状に見えている時のよう。太陽と月の存在感を、両方一緒に感じることができる。

(リラ)

 

4番目の香りのイメージ

昼間なのに太陽が遮られて闇になると、何か悪いことが起こりそうで不安になる(とくに昔は)。

でもその不安も恐怖感もその先へ進むと何か意味があったり、新しい視点を獲得できたりすることもある。

だから不安などマイナス感情にも説明できない魅力を感じたりする。

(ガーデニア)

 

5番目の香りのイメージ

皆既日食のような神秘的な現象を目の当たりにしたとき、自分の普段の思考や雑念が止まってしまって、ただただその出来事を受入れるだけ・・・という状態。

心が開かれていて、やわらかいスポンジのようにすべてを吸収できる。

(菩提樹)

 

6番目の香りのイメージ

静かでまっすぐな直線を表しているみたい。皆既日食で地球と私と月と太陽と、その時々の直線上のランダムな星たちと一本のラインで繋がっているような、不思議な感覚。

(水仙)

 

7番目の香りのイメージ

元は同じだけど、別のもの。

双子の違いのように、一見見分けがつかないけど、確かに違うもの。

太陽と月、光と影のように、互いのものがなければ存在していないという感じ。

(カシス+カシスアブソリュート)

 

9番目の香りのイメージ

不思議な偶然の重なりから、新たな何かを発見していく新しい能力。

(シダーウッド)

 

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ライム、ガーデニア、シダーウッドのようなイメージから、「日食」そのものをイメージした香りではなく、そこから何かを発見していく、そういう一歩進んだイメージにしたい。

 

Serendipity(セレンディピティ)

Wikipediaより

セレンディピティserendipity)とは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。 何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見する「能力」を指す。 平たく言えば、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のことである。

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・茂木健一郎さんのブログより

セレンディピティとは、偶然の出会いは誰にでもあるけれど、その時にその出会いに「気づいて」色々考え、吸収して自分のものにすることができるか、つまりは「偶然」を「必然」にすることができるか、ということである。

 

香りのノート

トップノート:ネロリ、ライム
ミドルノート:リラ、ガーデニア、菩提樹、水仙、カシス
ラストノート:シダーウッド

 

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これは、不思議な雰囲気を持った香り。日食という神秘的な現象に合っているかも。

個性派の香りばかりなので、もっとぶつかってしまうかと思ったけど、素敵に調和している。そんな偶然の調和から、何か新しいものを見つけていけるか分からないけど、香りを視ていると見つけられそうな感じもするかも・・・?

→そして、日食は薄い雲の隙間から可愛い形の月のように見えた。ちなみに曇っていたので日食メガネは使わず肉眼で見た。

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※この書き起こしをしている最中、たまたま壊れたホチキスのことを思い出し、直し方が載ってないかと検索したら、そのサイトの壁紙がなんと日食の画像でビックリしました。(ずっと下までスクロールすると見えます)

こういうことわりと多いんですが、その偶然を「必然」に活かすってなかなか難しいです(笑)それだとセレンディピティじゃなくてシンクロニシティ(偶然の一致)なのかなー

関係ないけど、このホチキス↑おすすめです。(笑)
背中に針をセットできるんです!素晴らしい。