シナモンの葉の良い香り「けせん団子」

今回は、鹿児島の伝統菓子「けせん団子」の香りのお話しをしたいと思います。

母の実家が鹿児島なので頂いたのですが、これがとっても良い香りなんです。

その香りの正体は・・・

「シナモンの葉」

「ボンタンアメ」や「しろくま」ほどメジャーではないので、まずはけせん団子をご紹介いたします。


けせん団子とは

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小豆のお団子をけせん(ニッキ、シナモン)の葉で巻いたお菓子のこと。このお団子を、かっからん葉(サルトリイバラの葉)で巻いたものをカカラ団子呼びます。

けせんの葉はスッと縦長。かっからん葉は丸みのあるうちわのような形の葉。

けせんの木は鹿児島では家庭の庭に植えられているそうです。


 

ニッキとシナモンは同じもの?

ニッキとシナモンは同じクスノキ科の樹木ですが、全く同じ木ではなく、近い親戚のようなもの。

・ニッキは、シナニッケイという木の根から作られ、京都の八ツ橋にも使われている香り。

・シナモンは、セイロンニッケイという木の表皮を乾かして丸めたもので、それがシナモンスティックとなります。

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ニッキとシナモンの香りの違いは、シナモンだけにオイゲノールという香り成分が含まれています。

オイゲノールとは、昔の歯医者で噛んだ小さなピンクの紙や、歯痛止めの「今次水」の香りで、カーネーションやクローブ(丁子)の香りにも含まれる成分です。

 

シナモン調の良い香り

シナモン(スパイス)の香りは、結構強い感じでピリッとスパイシーノートな感じがありますが、このけせんの葉は、なんとも心地よい爽やかなシナモン調グリーンノートというような香りがします。

蒸したお茶のような香りもあり、少しお香のような落ち着いた香りも感じます。

通常のけせん団子は小豆の団子だそうですが、うちで頂くのは、餡の入ってないヨモギもち。

このヨモギの香りと、けせんの葉の香りを堪能しての感想は・・・

「こんな香水が欲しい!」

です。(笑)

蒸した緑の香りが落ち着くんですよね~

もちろんお団子も美味しいのですが、私はその良い香りにやられてしまいました。

ちなみにこのお団子のファンは多いらしく、アンテナショップで偶然食べたり、地元が鹿児島の方はちょいちょい取り寄せては食べているとか。

この独特の香りは、確かに記憶に残りますね。
その原理は、フィンランドの方から絶大な人気を誇るリコリスの香りのアメサルミアッキなどと同じでしょうか。

このアメは日本人には罰ゲームやドッキリに使われるようなタイプのアメですが、フィンランドの方にはたまらなく美味しいとか。

 

記憶に残るお菓子の要素

・そこにしかない植物を使う

・お菓子の香りづけに使用
(先入観のない子どもの頃に食べて、嬉しい思いをする)

このふたつの要素が合わさると、記憶に強く残る味(と香り)になるのですね。

そういえば私も子どもの頃食べた、夢のようなチェリーフレーバーがついたピンクのバブルガムが大好きでした。そのせいか今でもチェリーの香りには反応してしまいます。

↑こういうアメリカンチェリーっぽいフレーバー

皆さんも、記憶に残る香りのお菓子はありますか??