香楽(こうがく)とは

「香楽®」とは、山下文江先生が開発された、「香の具®」という香りの絵の具をつかって、イメージの世界で絵を描くように香水をつくることができるツールです。

誰でも楽しみながら、世界にたったひとつのオリジナル香水を完成させることができます。

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香楽での香水のつくり方

香の具をつかって実際に香りをつくっていく過程を分かりやすく解説します。

 

香の具がナンバー表記されている理由

本題に入る前に、お伝えしたい大切なことがあります。

香の具には、香りの名前は表記されず、ナンバーが割り振られています。
これは、香りのイメージを自由にするためです。

イメージの世界の天敵は、「固定観念」です。
「バラの香りからイメージしてください」と言われたら、バラ以外をイメージするのは難しくなってしまいます。

「バラ」という人間の都合で考えられたレッテルがはられると、「バラの香り」が本来持っている無限の世界が知識の枠内に縮んでしまい、再びそれを超えることが難しくなってしまいます。

失敗を恐れる現代社会では、その傾向は顕著です。

Theiaのメインテーマに「創造と破壊」という、ちょっと激しい言葉を使用しているのも、
固定観念を壊していかないと、自由な世界に行けないと痛感しているからなのです。

こんなエピソードがあります。

小さい頃、私は「肝油ドロップ」という栄養食品(?)が大好きでした。

美味しすぎて1日2粒じゃ足りず、食べ過ぎて怒られるほどでした。
夢のような甘い味とやわらかい食感に、「なんておいしいんだろう!」と感動していたのです。

そして、大人になったある日、
ドラッグストアで肝油ドロップ見かけ、懐かしくなって購入しました。
口に広がる甘くて幸せな世界は、当時のままです。

「この味って何なんだろう?」

大人になった私の知的好奇心が働きました。
そして、見てしまったのです。肝油ドロップの説明書を・・・。

そこにはこう書かれていました。

水なしでかんで服用できるバナナ風味のゼリー状ドロップ剤

・・・!!

言われてみれば、確かにバナナ味です。

「そっか~、あの夢のような味は、バナナの味だったのか。」
私の知的好奇心は、満足しました。

ところが、それ以降「夢のような味」の魔法が溶けてしまったようなのです。

肝油ドロップは、ただの「バナナ味のドロップ」になってしまいました。
もちろん食べて美味しいのですが、やっぱりバナナの味なのです。

 

あぁ!知りたくなかった!!と心底後悔しています(笑)

 

このように、

あるモノに名前を付ければ、他の人との意思疎通が簡単になり、とても便利になるのですが、
それと引きかえに、無限の想像力を失ってしまいます。

「疑問と答え」が対になり、それ以外のものが入る余地をなくしてしまいます。
それは、右脳の世界(イメージ)から左脳の世界(言葉、論理)へ飛んでしまうような感じです。

子どもの頃、何も知らない時は何もかも新鮮で、夢がいっぱいですよね。
言葉は上手にしゃべれなくても、全身全霊で、世の中のすべてを感じとることができています。
今この瞬間を色鮮やかに感じている。

香の具に名前が書いてない理由は、その感覚を取り戻すためだと思います。

左脳の世界へ傾いたエネルギーを、再び右脳の世界へ戻しましょう。
レッテルと固定観念でガチガチになった世界を、再び、やわらかく柔軟な世界へと還すのです。

そこには正解も不正解もありません。

ただ、自由が待っています。

・・・

前置きが長くなりました。

それでは、楽しい香楽をはじめましょう!

 

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1.香の具を選ぶ

香の具を選びます。最初は基本となる香りを使っていきましょう。

今回は101番、102番、103番を使用します。

kanogu

右後ろにある透明なビンには、調合するときにピペットを洗うためのアルコールが入っています。

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2.ムエット(試香紙)につける

実際に香りをみるために、香料をムエットと呼ばれる紙につけます。
ムエットの先1㎝くらいを目安に、香りに浸します。

muet

そして、写真のように香りをつけた先の方をちょこっと折ります。

どの香りをつけたのか分かるように、ムエットに香の具のナンバーを書きこみます。時間が経ってから見直すために、日付を書いてもいいですね。

ムエットにつけた香りはすぐに吸い込まず、最初に揮発するアルコールが飛ぶまで少し待ちましょう。

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3.個々の香りのイメージをみる

ここからが楽しいところですね。

ムエットにつけた香りをかいで、心に浮かんでくるイメージをじっとみていきます。

いきなりたくさん見えなくても大丈夫です。
焦らずじっくりと、自分の心と対話するように、「感じる」ことに集中します。

イメージは、文章でもイラストでも好きなほうで表現します。
ノートに自分だけの世界を築き上げる感じで、表現を楽しみます。

かたちのない気持ちや感情にも注意してみてみましょう。
心から湧いてきたものを大事に汲み取っていきます。

 

今回は分かりやすい例えで表現します。

101番の香りで「ふわふわした白いもの」が見えたとします。
絵でもいいし、文章でもいいので、メモします。

kougaku-kumo

 

 

102番の香りでは、「花」が見えました。
kougaku-rose

どんな花なのかをくわしく見ていきます。
一輪なのか、花束なのか、野に咲く花か・・・。

kougaku-rose2

 

原色よりも繊細な感じの、まだ咲ききっていない蕾かもしれませんね。
とにかく感じたままでOKです。

 

103番は、抜けるような青空を感じました。
これもメモします。

kougaku-sora

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3.香水の完成イメージを決める

個別の香りでみたそれぞれのイメージをひとつにまとめ、作品のイメージを完成させます。
とにかく102番でイメージがたくさん湧いてきたという場合は、お花を重点的に配置します。

全体の物語を書いてもいいですね。

ただ、完成イメージは101番、102番、103番で見たそれぞれのイメージを活かしたものにしましょう。

せっかく見えた個々のイメージと、完成イメージがリンクしていないと、調合してからいまいちしっくりこない…なんてことが起こりますので。(体験済みです)

kougaku-e

また、目標とするテーマがはじめからある場合は、香りをみたことで気持ちが変化した部分や、テーマに関して新たな発見があった所などに注目して書き込みます。

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4.香りに名前をつける

といっても、名前をつけるタイミングはどこでも大丈夫です。

最初から「絶対にこの名前しかない」と決まっていることもありますし、完成した香りをみたあとで決めることもあるからです。
ここは臨機応変にいきましょう。

香りにぴったり合った愛着のわく名前をつけてあげましょうね!

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5.処方を決める

描いた完成イメージに沿うように、仕上げの処方を決めます。
個別のイメージをしっかり見ることができているほどに完成度は高まっていくので、自信をもって決めましょう。

全部で100になるように、数字を割り振ります。

kougaku-e

思い描いた仕上がりイメージがこのような場合、
香りの処方は

101 ・・・ 30%
102 ・・・ 30%
103 ・・・ 40%

となるでしょうか。
もちろん、もっと数値を細かく刻んでも構いません。

kougaku-e2

お花は少ないけど、雲は多いな~・・・という場合は

101 ・・・ 40%
102 ・・・ 10%
103 ・・・ 50%

となるかもしれませんね。
ここは自由に描いていきましょう。

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6.調合する

処方が決まったら調合します。
合計1mlになるように、ピペットで正確にはかりとります。

pipet

上にみえるゴムつきのが駒込ピペット。上についたふくらみを押して離していく時に液体を吸い取れます。
10%で1目盛りですね。

その下の長いほうはメスピペットといいます。口にくわえて吸い取るタイプ。
10%は10目盛り。1%で1目盛りです。かなり細かく刻んでこだわりを発揮したいときは、こちらが便利ですね。

香りが混ざらないように、一つの香りをすくうごとにピペットをアルコールで洗浄します。

ごくたま~にメスピペットで勢いよく吸い込んでしまい香料が口に入るときがあったり(笑)
口の中が大変なことになります(まずい…)ので注意しましょう!

小さなビーカーで調合してから、スポイトで小ビンに移すのもいいですが、私は小ビンに直接入れちゃいます。

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7.完成!

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2ml用の小ビン(スクリュー管という)ですので、1mlつくるとちょうどビンの半分くらいの量になります。

これは、ちょっと使ったあとですかね(笑)

これであなただけのオリジナル香水の完成です!

香りの名前を書いたシールを貼りましょう。
(あとで小ビンが増えてきてごちゃごちゃになってからでは遅いのです…。)

もうちょっとすることがあります。

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8.自評を書く。

できた香りを鑑賞しましょう。

調合してすぐでもいいですが、可能な限り時間を置いて寝かせてからみたほうが、香りがなじんで良くなります。

ちゃんとイメージどおりになっているか確かめます。自分で自分の作品を評価し、メモします。

処方を直したいときは、もう一度イメージを見直して、何が足りなかったか、どれが多すぎたのかをメモしていきます。

さんざん処方をこねまわしたあげくに最初の1本目が一番よかったじゃんという結果にならないように、ほどほどにしましょう。

ちゃんとイメージをみてあげると、香りは想像以上に答えてくれるものだと実感していますので、自分のみたイメージと香りを信用することが大切です。

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9.(番外編)こんなときはどうしよう?

kougaku-sorakumo

香りのイメージはきちんとみたけれど、

どうしても「〇〇のイメージは入れたくない!」と感じるときもあると思います。

そんなときは無理して入れることはありません。

でも、香楽を長く続けていきたいと思っている場合には、「嫌だ」と思う気持ちそのものと向き合っていくと、新たな発見があるかもしれませんよ。香りが一緒だと、ネガティブな気分を客観的に受け止められるような感じがするのです。

「なぜ嫌だと思うのか」をしっかりと自分自身に聞いてあげることは、その気持ちを感じている状態を素直に受け止めることとなります。

 

受け入れることは、やがて自らの癒しに繋がっていきます。

 

山下先生が、香楽にフレグランスアート「&セラピー」と名付けたゆえんはここにあると思っています。

香りはアートとして楽しむだけでなく、自分を癒すセラピーとしても働いてくれるのです。

香楽によって、アロマセラピーとはひと味違う、香りのセラピーをお楽しみいただけると嬉しいです。

 

そして、 できれば、嫌だと思ったその香りも排除せずに、ちょっとだけ入れてみてくださいね。
そうすると、嫌な気持ちも受け入れられた自分の心が広く大きくなったようで、いい気分がしてきますよ。

 

10~∞.とにかく香りと楽しむ!

色々書いてしまいましたが、最初はあまり難しく考えずに、とにかく楽しんでつくることが大切です。
自分でつくった香りを「良い香り~!」って自画自賛できて、感動して、幸せに浸れるので本当に楽しいですよ。

見えたイメージは自分だけの宝物。

香りのイメージを書きとめるノートは、お気に入りのものを使いましょう!
良い香りをつくろうというモチベーションが上がります。