この香りは、長い間、尊い生命が育まれてきた土地に宿る「神聖な空間の残り香」のようなイメージで作った香水です。
香楽で作った香りのデッサン
香楽について知りたい方は、こちら→香楽とは
では、香りの制作ノートをご紹介いたします。
香りの名前
サンクチュアリ -聖域-
Sanctuary
香調
フローラルブーケ・グリーンタイプ
イランイラン、チュベローズ、スイセンなど特徴的な花の香りに、グリーンの香りが加わった神聖さを感じる香り。
香りのテーマ
自由
香りの制作について
制作No.123
2010年1月26日
香の具®使用本数 9本
※香楽を学んでいる方の自由なイメージの妨げにならないように、香の具®ナンバーは伏せ、香りを視た順番で表記しています。
1番目の香りのイメージ
トップはレモンライムのよう。
さっぱりしていて、ちょっと甘く、苦さもあわせ持っている。
少し時間が経つと落ち着いて、蜜を煮詰めてカラメルっぽくなったような香りに変化する。
古代ローマなどの遺跡にいるような、少し神秘的で、あまり慣れ親しんでいない場所のイメージ。
でも、そこでは今まで何千人も色々な人々が暮らしていた。
今では人がいないけど、当時暮らした人々のエッセンスが残っていて、それに触れているような感じ。
2番目の香りのイメージ
Rising Sun
キラキラしていて新しい息吹を感じさせてくれる朝の太陽の光。
東から登って新たな一日の始まりを教えてくれる。
長い夜(暗闇の世界)が終わりを告げたことを知ることができる。
3番目の香りのイメージ
Twilight Sun
こちらは一日の終わりを告げる夕日。
オレンジ色で温かく、郷愁を感じる。
昔は、陽が落ちれば一日が終わっていた感じがするので、夜の眠りの世界への入り口をくぐるような感じ。
4番目の香りのイメージ
古代の神殿で儀式を行う時に、特殊な香を焚いて、その香りと煙が神殿の中に広がり、非日常的な空間が作られてゆく感じ。
5番目の香りのイメージ
その時、たくさんの花から取れた花のオイルを額につけてもらうようなイメージ。
強く甘い香りで、少しトランス状態になってしまいそう。
良い香りに包まれて神秘的な存在と一つになれそう。
6番目の香りのイメージ
その儀式の前・・・
静かな森の湖で、夜、月明かりの下で禊(みそぎ)をして、心身の清めを行う。
とっても静かな、内省の世界。
7番目の香りのイメージ
とてもパワーのある木を使って、お香にして焚いてたり、神聖な若葉を使って、頭の上の邪気を祓うようなイメージ。
色々なお清めに使う、木の香り。
8番目の香りのイメージ
心がゆったりと温かくなって、精神的に一回り大きくなったような感じ。
心が広く温かく、物事を大きく捉えられるようになる。
リラックスして、流れに乗ることができているような、気分の良さがある。
9番目の香りのイメージ
野に咲くたくさんの花があって、花たちはとってもエネルギッシュで、活き活きとしている。
咲いているのがただただ嬉しい、という喜びに溢れていてとても幸せそう。
そういう花を摘んだり、オイルを採ったりして、花々の良いエネルギーをおすそ分けしてもらうような感じ。
太古の昔から人々が生きてきて、楽しい思いや苦しい思いがたくさんある。
節目に行われる神聖な儀式では神々と触れ合ったり、人々の心や体の神秘に触れたりしている。
そんな、尊い生命が育まれてきた土地に残っている一種の神聖な空間の残り香のようなイメージ。
ちょうど香りが出来上がって、香りを見た時、朝の太陽が差してきてキラキラした光ととても似合っていた。
神聖なものを感じとれそうな香りになっている感じがする。
神聖と言っても、神様や天使という直接的な表現よりは、人々が育んできた心の歴史の積み重ねの内に宿る神聖さというイメージ。
人の体温のような、人間味の在る香り。