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幸せを呼ぶ香りのセラピー「あなたが創る、あなたの香水」

香楽(こうがく)という自由な香水を創れるセラピーです。「香の具」という香りを用いて、絵を描くようにイメージで香りを作ります。

香りのデッサン 香水制作ノート

一風変わったプルースト現象の実体験を形にした香り「エメラルド・マウンテン」

更新日:

この香りは、記憶にない不思議なヴィジョンを見た時のイメージをテーマとした香水です。

香楽で作った香りのデッサン

香楽について知りたい方は、こちら→香楽とは

では、香りの制作ノートをご紹介いたします。

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香りの名前

エメラルド・マウンテン(が見せてくれた景色)

香調

フルーティフローラル

カシスとピーチをアクセントに加え、すずらんの香りを基調としたさわやかなフルーティフローラルの香り。

香りのテーマ

カフェで新鮮なコーヒーを淹れた時に実際に視えた、不思議なヴィジョンを形にした香り。

香りの制作について

制作No.53
2009年1月18日

香の具®使用本数 25本
※この頃は、まだ基礎編のため、基礎香料すべてを使って香りづくりをしています。

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テーマに関する前置き。

「プルースト現象」にまつわる香り

嗅覚心理学者レイチェル・ハーツの著書「あなたはなぜあの人の「におい」に魅かれるのか」を読んで・・・

P69から引用

マルセル・プルースト著「失われた時を求めて第一篇「スワン家のほうへ」 より

プルーストがリンデンのお茶にマドレーヌを浸したときに香る匂いから、忘却の彼方にあった思い出が浮かび上がってくる、というシーン。

それを、「プルースト現象」という。

匂いに引き起こされる階層が情緒的にも鮮明であり、突然に起き、それが自伝的であることに特徴がある。

匂いがきっかけとなる思い出には明確で強い情動性があることから、匂いが思い出の「最良の」鍵だとみなされる。

(引用ここまで)

→つまり、においは強烈に感情を揺さぶるということ。

——————

そういえば、似た体験をしたことが・・・

この部分を読んで、私もこれと似た体験をしたことがあると思いだした。けれど、不思議なのは、その時出てきた映像が私の「記憶」ではないところ。

以前、匂いにまつわるこんな経験をした。

コーヒーを淹れた時の、不思議な体験

20歳くらいの時に働いていたカフェで、その年に採れたばかりで焙煎したての新しいコーヒー豆(エメラルド・マウンテン)を淹れた時の体験。(業界用語ではコーヒーは”落とす”と言ってました)

通常通りにコーヒーを淹れていると、突然、目の前に「美しい草原」の映像が見えた。(※一応正常です(笑))

その草原にはさわやかな風が吹いていて、白い木の柵が小さく見えて、とても気持ちの良い景色だった。

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↑近い画像を見つけました。

コーヒーを淹れている自分の意識はもちろんはっきりとしている、けれどその草原の映像も同じくはっきりとしていて、2つの現実が重なっているようで「何これ!?」とびっくりしている自分も分かる。

そして、その時淹れたコーヒーは、今まで淹れた中で一番、最高に美味しくて驚いた。店長もビックリしてたくらい上手に淹れることができていた。

その時は、とくに意識して「美味しく淹れよう」と思っていたわけではなく、特に何も考えていなかった。でも、変な雑念もなく、良い状態だったのかもしれない。

——————

この体験は、本当に不思議だった。
映像は今でもなんとなく思い出せるほど鮮明だった。

なので、その時見えた草原の景色(ヴィジョン)と、現実の自分(現実世界)とをイメージした香りを作ってみたい。

 

※2014年現在の追記

コーヒー好きなので、昔はバリスタになりたいなんて思ったりしていました。(香りを扱う者としては良くないのかもしれませんが)

今、香りに関わる香水作りをしているというのも何だか不思議です。

では、香りのイメージいきます。

***

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※香楽を学んでいる方の自由なイメージの妨げにならないように、香の具®ナンバーは伏せ、香りを視た順番で表記しています。

→今回も香りが分かった方が楽しそうなので名前を載せてます。

1番目の香りのイメージ

(ヴィジョン)

草が太陽の光に照らされてキラキラ光る様子。

風が吹いて遠くから果実の甘い香りを運んで来てくれる。

(レモン)

 

2番目の香りのイメージ

(現実世界)

自分の近くにあるコンロと銅製のやかんからの熱と水蒸気。

立っていて足もとは冷たい感じ。フロアとは違い床が固くて濡れている。若干緊張感もあった。

(ベルガモット)

 

 

3番目の香りのイメージ

(現実世界)

お店の内装の、鏡張りの壁。

鏡に反射する、オレンジ系の温かい光。金色のもの。

(ネロリ)

 

4番目の香りのイメージ

(現実世界)

メニューにもあったフレッシュ・グレープフルーツジュース。生のグレープフルーツを切っている時の香り。

(グレープフルーツ)

 

5番目の香りのイメージ

(ヴィジョン)

草のグリーン。

夢のようにきれいで、風になびいている。

現実感があるような、ないような不思議な気分。

浮遊感がある。

見えているイメージ(ヴィジョン)がすごく魅力的に感じる。

(ライム)

 

6番目の香りのイメージ

見えている景色に魅了されている感じ。

現実にあるコーヒーを淹れる台と草原が、どちらリアルで重なってるけど、両方ともはっきり認識できる感じ。

(シトラスミックス)

 

7番目の香りのイメージ

出来上がったコーヒーは、甘みがあって香り豊かだった。

フルーティなさわやかな香りも感じられた。

(ピーチ)

 

8番目の香りのイメージ

見えた景色の可愛らしい感じ。

白い柵と、白い家のようなものが遠くに見える。

その家に住んでいる人はとても幸せに違いない、という感じ。

幸せオーラに包まれている。

(カシス)

 

9番目の香りのイメージ

白い布のよう。やわらかな感じ。

適度に含まれている湿気。

顔を優しくなでていくような風。

(ジャスミン)

 

10番目の香りのイメージ

20歳くらいの若いころの自分。

あまり「自分」というものがどんなものか分からなくて、当たり前のものは当たり前に感じていた。

自分から周囲にはたらきかけるというより、外からの刺激に対するリアクションでしか心が動いていなかったような・・・

 

11番目の香りのイメージ

その時は、たまたまお客さんがいない時で、静かで程よくリラックス、程よく緊張感があって、心が落ち着いていた。

心がフラットで素敵なものと繋がれる感じ。

 

12番目の香りのイメージ

まさにあのイメージにピッタリな香り。

爽やかでクリアで新しい風が吹き抜けている。

心が洗われる感じ。

(ミュゲ)

 

13番目の香りのイメージ

草と緑の香り。

甘く、強く感情をゆさぶる。

(リラ)

 

14番目の香りのイメージ

ヴィジョンが見えている瞬間の、「何コレ!どうしよう!」という気持ち。

心拍数があがって、ドキドキしている。

不思議で楽しい。「何かすごいことが今起きている」感じ。

(イランイラン)

 

15番目の香りのイメージ

何かよく分からない

(ゼラニウム)

 

16番目の香りのイメージ

草と緑の香り2。

リラよりさらっとしたタイプ。

(ヒヤシンス)

 

17番目の香りのイメージ

今まで体験したことのない経験に、体温が上がるような感じ。

(カーネーション)

 

 

18番目の香りのイメージ

お店にたくさんあった、ケーキやお砂糖。甘いもの。

心を楽しくさせるような甘さ。

あと上品な常連さんが吸っていた甘い葉巻の香り。

(チュベローズ)

 

19番目の香りのイメージ

イメージで見えた家の近くにあった大きな木。

優しい感じがする。生きている感じ。

(リンデンブロッサム)

 

20番目の香りのイメージ

今いる場所とは別の次元と接触している感じ。

言葉で言い表せないような雰囲気。

 

21番目の香りのイメージ

あの時のイメージの世界がもしどこかにあって、現実の香りがかげるとしたら、ミュゲではなく、このスイセンの香りがしそう。

風の香りの空気の重み。

(スイセン)

 

22番目の香りのイメージ

イメージの世界から現実へ帰ってくるときのスイッチ?になるもの。

 

23番目の香りのイメージ

あのヴィジョンが溶け込んだコーヒー。

すっごく美味しくて、感動する味。

 

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とても良い香り。

不思議な感じもある。

吹き抜ける風がさわやかで、実際にあの時イメージの世界のその中に入ったら、こういう香りに包まれていそう。

心地よい香り。

現実の世界はちゃんとあるけど、イメージのあまりのインパクトに現実的なものは吹っ飛んでしまっている感じ。

だけどイメージの世界の香りを作りたかったのでOK。

鮮やかなグリーンから、明るめのセルリアンブルーに変わる感じ。

 

***

※2014年現在の感想

新鮮なコーヒーの芳香から生まれた映像を、また香りとして形にする。という試みでした。

香りにしておけば、またずっと忘れずにいられます。
香りと記憶って、本当に相性が良いんですよね。

今でも香の具®の良い香りで、良い景色をたくさん視ていますが、やはり想像の域は出ていません。

香りを元に、現実とヴィジョンが重なった体験は、この時だけです。

本当に面白いですね~香りって。

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