2009年4月頃~動物性香料を触り始めたので、テーマも動物になりました。白いオオカミをイメージした香水です。
香楽で作った香りのデッサン
香楽について知りたい方は、こちら→香楽とは
では、香りの制作ノートをご紹介いたします。
香りの名前
White Wolf
白いオオカミ
香調
フローラルブーケ
ジャスミン、ゼラニウムを基調とした、フローラルブーケの香り。
香りのテーマ
美しく気高い、白いオオカミ
香りの制作について
制作No.78
2009年4月19日
香の具®使用本数 19本
※香楽を学んでいる方の自由なイメージの妨げにならないように、香の具®ナンバーは伏せ、香りを視た順番と、香りの系統で表記しています。
1番目の香りのイメージ
獣っぽい香り。野生で孤高の存在。
美しく気高いけれど、ハートはあたたかい。
雪の中でとても寒い時でも、毛皮の下は熱い血が流れている。
本能に従って動く色々なセンサーが敏感に働いている。
(ムスク)
2番目の香りのイメージ
血のような鉄分を感じる匂い。
狩りをして獲物を食べたり、仲間の毛をなめたり、においを嗅いでじゃれあったり、仲間に寄り添って眠ったり。
完全に今の瞬間にすべての注意を注いで生きている。
(カストリウム)
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※ここからフローラル↓
3番目の香りのイメージ
白くふさふさの毛皮にぴったりの香り。
血などで汚れても、雪で洗ってすぐ元通りにきれいになる。
適度に皮脂でコーティングされていて温かい。
4番目の香りのイメージ
夏の繁殖期。恋の季節に相手に惹きつけられて目が離せないような感じ。
5番目の香りのイメージ
とにかく走って走って、風を感じている。体もなめらかに動く。
6番目の香りのイメージ
オオカミの白い牙。
そして、異性を惹きつける甘い香り。フェロモン。
7番目の香りのイメージ
白くてふさふさの毛(その2)
寒さから身を守るアンダーコート。
独りでいるときの寂し気な感じ。
8番目の香りのイメージ
どこまでも続く、白銀の雪の大地。
真っ白な毛皮。
9番目の香りのイメージ
遠吠えが聞こえる、深い森のイメージ。
オオカミが森を守ったり、森がオオカミたちを守ったり。
10番目の香りのイメージ
オオカミの子どもたち。
コロコロしてふわふわで、あどけなくて可愛すぎる。
Yawning arctic wolf pup / Tambako the Jaguar
11番目の香りのイメージ
夜に月が出て、空気が紫から黒い闇に染まっていった時のシルエットにみえるオオカミ。
12番目の香りのイメージ
温もりある白い毛皮、茶色い瞳。
静かな夜の湖のような、澄んだまなざし。
Portrait of a polar wolf / Tambako the Jaguar
13番目の香りのイメージ
じゃれあって甘噛みする感じ。
血が出るほど強く噛んじゃダメだと学ぶ。
14番目の香りのイメージ
短い夏の間に咲くブルーの花。強い日差しが似合う。
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※ここからシトラス↓
15番目の香りのイメージ
夏の過ごしやすい気候。草がなびいて風に揺れている。
16番目の香りのイメージ
群れへの愛情が深いオオカミたち。
17番目の香りのイメージ
オオカミ好きな人々を魅了する、カッコよさ。
なんとも言えない魅力がある。
The most beautiful of the world(世界で一番美しい)とも言われたりする。
18番目の香りのイメージ
白い冬気に太陽の光があたって、白銀みたいに輝いている。
19番目の香りのイメージ
日本でオオカミ(大神)が神の使いと言われたように、神秘的な存在。
雪山にいるオオカミのイメージ。
夜に近いくらいの青みがかった空気で、遠くからオオカミの遠吠えが聞こえて、そちらを見ると、大きな白いオオカミがいて澄んだまなざしでこちらを見ている。
友好的な態度を示せば友達になれそうだけど、拒まれたり、神聖な領域を侵してしまったらと思うと、恐れ多くて近づけない雰囲気。
でも心で通じ合えそうな、妙な感じ。
心優しく白いオオカミ。オスじゃなくメスっぽい香り。
香りはだんだん優しくなってくる。
Attentive arctic wolf / Tambako the Jaguar