今回は、キラキラと輝く天気雨をテーマとした香りです。
香楽で作った香りのデッサン
香楽について知りたい方は、こちら→香楽とは
では、香りの制作ノートをご紹介いたします。
香りの名前
Shining Rain
輝きの雨
香調
フローラルブーケ
シトラス系のさわやかな香りをふんだんに使った、正統派フローラルの香り。
香りの制作について
制作No.79
2009年4月20日
香の具®使用本数 13本
※香楽を学んでいる方の自由なイメージの妨げにならないように、香の具®ナンバーは伏せ、香りを視た順番と、香りの名前で表記しています。
1番目の香りのイメージ
輝く雨のように、キラキラした香り。
潤いと美しさと輝きで、素敵な気持ちにさせてくれる温かい季節の(5月くらい)の天気雨。
雫が大きめでキラキラ輝いている。あまりに綺麗でずっとみていたいのに、すぐ止んでしまう。
(レモン)
2番目の香りのイメージ
天気雨にうたれて髪や肌が濡れて艶々して光っている感じ。
傘もささずに雨にうたれているけど、その姿がとても美しい。
黒髪の女性がいる、色鮮やかなアジアの光景。やがて雨も止んで髪も乾く。
(ベルガモット)
3番目の香りのイメージ
地下から湧き出す湧き水のよう。
1番目香りで見た綺麗な雨を集めたような、澄んだ水。眺めていると心がとても落ち着く。
(ネロリ)
4番目の香りのイメージ
太陽の光が雨の雫に反射してキラッと光る。きらめきが目の中に飛び込んでくるみたい。
星の輝き。光が反射して輝く星(惑星)と、そのものが発光してる星(恒星)と両方。闇の中でも輝きを失わない強さがある。
(グレープフルーツ)
5番目の香りのイメージ
お天気雨に5月の若葉が濡れて、またその葉が風に揺れてその葉の隙間から太陽の光が見えて、その一瞬が永遠のように美しく感じる。
(ライム)
6番目の香りのイメージ
夏に近い時期の天気雨。5月くらいの天気雨と違って、周りの光の方が強い。
そして雨の水滴もあったかく、ぬるま湯のシャワーを浴びているみたい。
(シトラスミックス)
7番目の香りのイメージ
雨を受け止める大地。
しっとりして温かくて、生命力がたくさん宿っていそうな土。ふかふかして良い香り。栄養もたくさん。植物の種の良く育つ。
(ジャスミン)
8番目の香りのイメージ
その土の中で育った種から芽が出て、天気雨が最後の後押しをして、大地の中から地上を目指して伸びていく。「太陽に恋した」ような感じ。
(ローズ)
9番目の香りのイメージ
地上から出た目が初めて風を受けて、自分の体が揺れるのに感動しているみたい。風は雨雲を運んで来てくれたり、雲をはらって太陽を見せてくれたりする、ありがたい存在。
(ミュゲ)
10番目の香りのイメージ
水や養分を吸収する力が強く生命力も強い。若芽の頃からエネルギーがみなぎって、どんどん成長して大人になっていく。
(リラ)
11番目の香りのイメージ
リスがどんぐりを土に埋めたり、動物が果実を食べてフンをしたり、ミツバチが花粉を運んだりして、種を遠くまで運ぶのを手伝ってもらえる。
(ムスク)
12番目の香りのイメージ
雨から始まり、すべての水が海へ還っていく。そこではまた様々な生き物(海藻から魚、クジラまで)豊かにあふれている。海がひとつの宇宙のよう。
(アンバーグリス)
13番目の香りのイメージ
海から始まり、生命が地上へ進出して、どんどん進化してやがて人間になる。動物や人間は心を持つようになって今に至る。
血が通っている人間なので良いことも悪いこともするけど、地球上で豊かな生命を謳歌している。
(カストリウム)
生命の輪(Circle of Life)の一番初めは、輝く恵みの雨。という綺麗なイメージ。最初の香りで見た時のキラキラの天気雨があまりにも鮮明で綺麗だったので、そのイメージで作りたい。
輝く雨と、雨を受ける大地のイメージを強くしたくなったので、調整して増やした。キラキラしている雨が降って大地が潤いを取り戻していって、植物が成長して・・・という感じの、移り変わりを感じる香り。
温かみがあってしっとり系の良い香り。
でも綺麗な天気雨はすぐ止んでしまう。大地の潤いへとバトンタッチする感じ。そして海へ。その先へ続いていく感じ。
やっぱり名前は「Circle of Life」の方があってるかも?
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※輝く雨から始まるストーリーが、今見ても良い感じの香りです。
綺麗な天気雨の写真が見つけられず、残念。