今回は、過去から未来まで自在に行き来するタイムトラベラーをテーマとした香りです。
香楽で作った香りのデッサン
香楽について知りたい方は、こちら→香楽とは
では、香りの制作ノートをご紹介いたします。
香りの名前
Time Traveler
時間旅行者
香調
フローラルブーケ
ジャスミンと水仙を基調とした、不思議なフローラルの香り。
香りのテーマ
風邪引き中に香りを作るとどうなるのか・・・
香りの制作について
制作No.81
2009年5月16日
香の具®使用本数 7本
※香楽を学んでいる方の自由なイメージの妨げにならないように、香の具®ナンバーは伏せ、香りを視た順番と、香りの名前で表記しています。
1番目の香りのイメージ
果物の皮のワックスを感じる香り。
風邪でいつもより鼻が利かないので重く沈んでいる印象。
栄養たっぷりで良く日が当たる土を触っているような、温かい感じ。今まで土の下に眠っていた大切な何かがもうすぐ明らかにされそうな予感。
(ベルガモット)
2番目の香りのイメージ
いつもより苦い感じがする。ライムを絞ったあとの手についた匂いを嗅いでいるみたい。
ちょうど5月頃の季節の新緑の色。若々しく力がある。
淡いグリーンかイエローの宝石を太陽の光をすかして見ているような透明感。
(ライム)
3番目の香りのイメージ
なめらかな絹の布地を触っているみたい。・・・というか絹のようになめらかな人の肌を触っているみたいな温感がある。
髪もしっとりさらさらストレートで黒髪で、瞳はグリーンっぽいイメージ。女性か男性か分からない。
(ジャスミン)
4番目の香りのイメージ
この人物が通り過ぎた後の残り香のよう。空気が動いて温かいような、涼しいような香りを残していく。
魅力的な人の良い匂い。包まれると安心して天使の羽に包まれているみたいな気分になる。
(スイセン)
5番目の香りのイメージ
久々に、オレンジブロッサムの香りが良い匂いに感じる。やわらかく優しく太陽の光を浴びて輝いている、白く小さな肉厚の花弁の花。水滴がたくさんついていて(雨の後か霧の後)、キラキラとまばゆく輝いている。
その花を朝一で摘んできて、ベッドやバスルームや化粧台に撒いて、純白の花の中で暮らせたら幸せ。
(オレンジブロッサム)
6番目の香りのイメージ
アンティークの服や着物、家具があって、パッと見ると古さが良い味を醸し出している。
それらのものがまだ新品だった時のピカピカで輝かしい状態。まだ作った人と初めての使用者の想念しか入っていない状態がよみがえってくるみたい。
(アンバーグリス)
7番目の香りのイメージ
それとは逆に新しく作ったものに、わざと汚れやキズをつけて使用感を持たせる、アンティーク風に見せる試み。
それか、モノクロかセピアの古い8mmフィルムで映したような、よく映画に出てくる過去の回想シーンを作っているみたいな感じ。
いつの時代も新しいものが好まれるけど、作られた当時の新しいものを見ている気分。新しいけど古い感じ。
(カストリウム)
新しいものと古いもの。その間の時間を含めて、現在から過去への旅をしているみたい。
1番目の香り(ベルガモット)で見た、大切なものが明らかにされそうな予感がして、土を触ってみると…
2番目(ライム)の香りで見た素敵な宝石が出て来て、その石を光にかざす。
すると、3番目+4番目(ジャスミン+スイセン)の天使のような魅力的な人物がその意思を見つけた人を色々な時空へ旅をさせてくれる。そんなイメージ。
5番目(オレンジブロッサム)は最も新しくみずみずしい時。
6番目(アンバーグリス)は、古→新
7番目(カストリウム)は、新→古
のイメージ。
不思議な感じがするけど良い香り。懐かしいような新しいような。
ルーブル美術館とかにある名画を見ながら新しいインスピレーションが閃くような、過去から見た現在とその先まで超越している感じ。
脳の奥までスッと入ってくるような香り。
時空旅行をする時、ジャスミンの香りで見えた、素敵な人がガイドをしてくれるようなイメージ。
時空を旅しても、現在の大切さを忘れずにいられそうな芯のある香り。