これは、香楽をはじめた初期の頃に作った香りです。
心がとてもイライラしていた時に、「イライラを解消できるクスリのような香りがあったらいいな!」と思って作りました。
それでは、制作過程を見てみましょう。
香りのイメージ
■No.101の香りのイメージ
あたたかさ、温もりを感じて和む。体の力が抜ける香り。・・・11%
■No.102の香りのイメージ
すっきりと明るい気持ちになる。青ざめた顔がパッと明るくなるイメージ。・・・15%
■No.102Aの香りのイメージ
静かで落ち着いた気持ちになる。明日は何かいいことがあるかも?という希望を感じる香り。・・・30%
■No.103の香りのイメージ
新しい服に着替えて、シャキッとした気持ちになったとき。視線も上向きになっている。・・・10%
■No.104の香りのイメージ
樹齢が何百年もある大きな樹に抱きついて、ストレスがほぐれる感じ・・・9%
■No.105の香りのイメージ
栄養ドリンクを一気飲みして少々無理やりにでも元気になろう!という感じ・・・5%
■No.106の香りのイメージ
フリスク食べて気分爽快・・・3%
■No.108の香りのイメージ
大草原に寝転がってリフレッシュ。風と青空と草の香り。・・・7%
■No.109の香りのイメージ
ストレスから逃げず、真正面から向き合おうとする気持ち。・・・9%
■No.110の香りのイメージ
未来SFの世界にある、ストレス物質を消してしまえる装置に入ったような香り。・・・1%
全体的な香りのイメージ
とにかくイライラしたり落ち込んだりした時に、気分転換できる万能薬のイメージ。
香りの名前
ストレスは敵ではなく、消してなくなれば良いというものでもないので、「精神を鍛える者」という意味で「メンタルトレーナー」と名付けたい。
香りの自評
出来上がった香りを吸い込んで、しばらく思考停止・・・。
そのあとフッと力が抜けて「まぁ、いっか」という気持ちになれた。これは使えそう。
全てがうまく溶け合って、心がほどける感じ。
最初は10種類すべてを使用せず、癒し系の香りだけ使おうと思っていたのに、全ての香りがとても良いイメージを見せてくれたので、全部使うことに。特に、109の香りはあまり好みじゃなかったのに、一番大事な面を押さえていて不思議だった。
110のイメージは、ちょっと効果が高すぎて(何の学びもなく魔法のようにストレスを消すイメージ)少し邪道っぽく感じたので1%にした。
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現在の感想
この香りは結構お気に入りでした。
だいぶ初期の香りなので、各香りのイメージも短く、たったの1行しかないのですが、その割に的を射ている気がして印象に残っています。
「人はどういう風に癒されるのか」を意識して作りました。
単純に「良い匂い=癒し」だけで構成しても、なぜかそう簡単には「癒しの香り」にはなってくれません。
イライラしている気分の時には、簡単に「癒しの空間」へ行けないからこそ苦しみます。そして、イライラから「逃れたい」一心で、どうにか気をそらそうとエネルギーを大量に消費してしまい、かえって疲れきってしまいます。
イライラを解消したい時には、イライラする気持ち「そのもの」ときっちりと向き合うしかありません。
なので、良い匂いと感じる癒しの香りの中で、ひとつ「あまり好きでない匂い=ストレス」に向き合い、それにどう対処するかが鍵になってくれたのだと思います。
その109番の香りを見て、自然と「ストレスから逃げず、真正面から向き合おうとする気持ち」と書かせてくれるところに香りの偉大さを感じました。
freedom in red / Libertad en rojo / pasotraspaso
制作年月
2008年6月
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