香水制作ノート

0.01の奇跡

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最近、0.01mlの重みを感じてます。

香楽で香りを創るのはとても楽しいです。
イメージを視て楽しく、その世界を香りとして完成させて良い香りになり、それがまた楽しい。

香楽を始めてから7年経ちますが、今まで処方は直感に任せて一発OKしていました。本当に良い香りができるので、直す必要性を感じなかったんです。

香の具®(香楽の調合香料)の凄いところは、香りから良いイメージが湧き、そのイメージを新たな香りとして生み出せるところにあります。

っていうと、いまいち分かりづらいのですが
要するに一本一本の香の具が「超良い香り♡」なんです。

だから、ぐんぐん良いイメージが湧いてくる。
完成した香りももちろん良い香りで、ついつい大満足してしまってました。

最近、処方を手直しするようになった

ところが、最近、何となく処方を手直しするようになりました。
だんだん香りに関する直感が鈍ってきたのかと、ちょっと不安になりました。

しかし、レッスンの時に山下先生が教えてくださいました。

服を創るデザイナーでも、大まかなデザインを決めてから、裏地をどうするか、裾や袖は、本当にその丈で良いのかミリ単位で考え、どんな縫い方をするかなど、本当に細かい微調整をしていきます。

その微調整は、より良いデザインに高めるための調整であって、デザイナーとしての質が落ちたわけではなく、より深く洋服づくりに向き合えるようになったからこそ、できる微調整なのだから、香りも0.01までとことんこだわって、調整してみてほしい。と教えてくださいました。

まず、大きく自由なデザインを描けるようになってからこその「微調整」ということだと聞いて安心しました。

最新シリーズの香りで微調整

今、シリーズものの香り創りを手掛けています。

そこで、一度目に作った香りがいまいち上手くいかず、先生に「微調整」のことを教えて頂きました。

2度目の挑戦で、ものすごく良いトップノートができました。

もう、本当に、夢のような良い香りがぐわーっときて、最高なんです。
これで完璧?と思ったら・・・しばらくすると、なんと、香りがなくなってしまいました。

ミドルノートがからっぽ・・・

ミドルがスカスカでは困ります。ミドルノートは香水のハート。音楽で言えばサビがなくイントロのみで壮大な期待をさせて終わる感じです。それは!困る!(笑)

ここからまた微調整が始まるわけですが・・・

ほんの0.01ml変えただけでも、あの夢のようなトップノートが霞んでしまうんです。

一滴はだいたい0.04mlと言われます。なので、

え、たった0.01でこんなに違うの??と正直ビックリしました。

きっと他の人が見たら、ほとんど大差ない香りの変化なのでしょうが、自分だけにはハッキリと分かるのです。これは・・・誤魔化せません(^▽^;)

雄大なミドルノートにしたい

空っぽではなく豊かなミドルノートにするために、微調整ではどうしようもないことが分かり、最初から入れようか迷って入れていなかった香りを追加することに。

ここでも、やはりイメージを視てみます。
そして、そのイメージが良ければ採用です。

良いイメージが出てきたので、参加させることにしました。
新たに処方を組んで調合し、香りをチェック。

すると・・・

ミドルは良くなったけど、トップは前回の方が良い
という結果に(・_・;)

香りってとてもファジーなものなので、どこをどうしたらその香りになるのか、見極めが大変なのです。

トップもミドルも良くするために、色々試行錯誤しました。

あれを足して、これを引いて、
あーしてこーして調整しても、やっぱりダメ・・・

悩みに悩んで、一度抜いた香りを復活させました。

たったの0.01です。

 

すると・・・

夢のようなトップノートが戻ってきた!!

「あの”夢”の正体はキミだったのか!」という感じです。

しかも、雄大なミドルノートが香りを引き立て、想像と夢の世界に誘ってくれるようです。

そして、優しいラストを迎えて、余韻に浸る感じが、本当に素敵で、自分で感動してしまいました。

やっぱり香りっていいな。楽しいな。と再確認するとともに、皆様にもっともっと良い香りをお届けできるよう頑張りたいと思います。

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