想像力は知識より重要である。
知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。
そういったのはあの有名なアインシュタインです。
「想像力は世界を包み込む」って、
とても素敵な言葉ですよね。
こう聞くと、一瞬「へ~知識は重要じゃないんだ!」
と錯覚してしまいそうですが、そんなことはありません。
知識はもちろん大切だけど、
知識「よりも」想像力が大切だということですね。
想像力は、新しいものを生み出すだけでなく、
自分の夢や希望を描いたり、
相手の気持ちを察したり、
新しい視点からものを見たりと
とにかくあらゆる場面で必要になってきます。
想像力を高めるために必要な6つのこと
1.本を読む
2.妄想をする
3.様々な体験をする
4.自分の感情を観察する
5.物事の細部まで関心をもって見る
6.自分に問いかける
もっとたくさんあるような気もしますが(^▽^;)
では一つ一つ追っていきましょう。
1.本を読む
これは言わずと知れた想像力を高める方法ですが、
なぜ本を読むと良いのでしょうか?
漫画じゃダメなんでしょうか??
漫画ではダメな理由
漫画は読むと楽しいですし、様々な知識をさらっと広げるために良いでしょう。しかし、想像力に限って言えば、一番の問題はすでにイメージ化されているということです。
漫画家がイメージしたキャラクターの顔、表情、動き、服装などがすでに視覚化されたうえで提供されているので、読み手が想像する必要がないのです。確かに本より漫画の方が読むのは楽ですよね。受け身でもOKです。
一方、本では文章から読み取って、自分の頭で映像を組み立て、想像しなければなりません。
例えば、香水―ある人殺しの物語からの一文
↓
小壜に栓をして、ペンを下に置き、香水を含ませたばかりのハンカチで額を拭った。揮発したアルコールがひんやりと冷たい。
という文を読んだ時には、
・小瓶に栓をする様子
・ペンを下に置く様子
・香水を含ませたばかりのハンカチ
・香りのするハンカチで額を拭う様子
・揮発したアルコールのひんやりとした冷たさ
これらをぜ~んぶ想像しなくちゃいけないんです。
能動的に想像することが必要になってくるので、頭をたくさん使います。
無意識ながらなかなか大変なことをしていますね。
つまり、本を読むことで
・脳内で映像化する
・五感で感じる
・感情を動かし共感する
などのたくさんの訓練ができるため、想像力が豊かになるのですね。
2.妄想する
妄想というと「被害妄想」のようなネガティブなイメージも含んでいますが、ここでは想像力を高めるために「楽しいことをあれこれ思い描く」という意味で使います。
例えば、
・好きな異性と仲良くしている姿を妄想
・〇〇できたらいいな、〇〇があったらいいなという妄想
・本や漫画で気に入ったキャラクターのサブストーリーを勝手に考える妄想
などなど。
これらは、自分の最も好きな分野でより想像が広がりますね。
大いに楽しんで妄想するほど、想像力はアップします。
「もし〇〇できたら」「〇〇があったら」という妄想は、発明の原点にもなります。
しかし、
「〇〇だったらどうしよう」などネガティブな妄想になってきたら、早めにそのことに気がついて、妄想を終了した方が懸命です。
3.様々な体験をする
これも、想像力を高めるために必須の条件です。
先ほどの「香水」からの引用であったように、「揮発したアルコールが肌でひんやり冷たい」感覚を想像するためには、知らずに想像するよりも、実際にその体験を知っている方がリアルに思い描くことができます。
その他にも、
失敗して恥ずかしい思いをした
成功して興奮した
失恋して胸が張り裂けそうな思いをした
片思いでときめきと同時に辛い思いをした
など、自分で体験して知っている方が、同じ思いをした人の気持ちを容易に想像することができるようになり、共感力も磨かれます。
もちろん、一人の人間が経験できることには限界がありますので、本や映画、他人から聞いた体験談などを自分のことのように想像しながら聞き、分析しつつ取り入れることも必要となってきます。
4.自分の感情を観察する
様々なことを体験すると同時に、その体験から引き起こされる「感情の揺れ」をしっかりと捉え、観察することも必要となってきます。
例えば、誰かに嫌なことを言われて傷ついた時には、まず傷付いている気持ちをそのまま受け止めます。その後、「こんなことを言われると心が傷つくんだな」とか、「自分の劣等感が刺激されたから必要以上に傷ついたのかもしれない」などど、客観的に観察してみます。
すると、不思議と「傷ついた感情」の外にいることに気がつきます。これも体験です。
日ごろから自分の感情をキャッチするクセをつけておくと、想像力が豊かになるだけでなく、感情の整理にも役立って、悩みが減ります。おすすめです。
5.物事の細部まで関心をもって見る
これはもうそのままです。
無関心は無感動につながり、心がどんどん動かなくなっていきます。
物事に興味をもち、関心を持って細かいところまで見ていくと、感情が動きます。そこをまたキャッチすることが重要です。
例えば、好きなアンティークの家具があったなら、どうして自分の心をそんなに捉えるのか注意深く見ていきます。好きなものなら自然と出来てしまうはずです。
家具の装飾の技巧の細かさ
取手に描かれた小さな絵
使い込まれた木の匂い
など、
好奇心をもって物事を観察し、知識のストックを増やすこと。
そうすると、あとから記憶を引きだす時に、より細部までリアルに想像して映像化することが可能となります。
6.自分に問いかける
「考えると分からないけど、質問されれば答えられる」
ということがありますよね。
質問を投げかけられると、記憶や心の中から答えを探そうとします。
水に石を投げいれて、広がった波紋を視る
という感じです。
質問は水に投げ入れ波紋を起こすための「石」となります。
色んな角度から色んな質問をすると、より立体的でディテールの細かいイメージを描くことができます。
香楽で、香りのイメージを視る時にもこれが効きます。
例えば、ある香りを嗅いだら、「花」のイメージが出てきたとします。
そこで、「花」と書いて終わりでは、あまりにも漠然としすぎてもったいないので、質問を投げかけて「どんな花なのか」そのイメージを掘り下げます。
色は?
切り花か?野に咲く花か?木に咲く花か?
形状は?(つぼみ、咲きかけ、満開)
一輪か?花束か?一面の花畑か?
実際にある花か?想像上の花か?
どこに咲いている?
好きな花か?嫌いな花か?
たくさんの質問に答えるだけで、イメージが具体的に鮮やかになっていきます。
五感を絡めた質問は特に有効です。
そこに、さらに「時間」の質問をすると・・・
種、芽、つぼみ、生花、水を欲しがっている、枯れた、ドライフラワー
など、もっと豊かになっていきます。
自分で自分に質問するって面白いですし、想像力が確実に豊かになるのでおすすめします。
想像力を豊かにするって・・・
想像力を豊かにする方法、私の体験から基づく考察でしたがいかがでしたでしょうか?分かりづらかったら申し訳ありません(・_・;)
結局のところ・・・
「想像力」を豊かにするというのは、つまり「人間力」を豊かにすると同じことなのかもしれません。
豊かな人間の想像力が、世界を包み込むのですね。
想像力というのは、
自分という制限のある小さな体から飛び出して、無限の世界に行くことができる能力なのだと思います。
例え動けなかったとしても、想像力は自由です。
空を自由に飛ぶこともできるし、深海はおろか地球の核まで潜ることもできるし、空気のない宇宙でも旅することができちゃいます。
想像力があれば、一瞬で異次元まで意識を飛ばして、そこから新たな視点でものを見ることが可能です。
とても楽しい世界ですよね。
最後に、想像力をかき立て、視点がより大きくなる動画を貼っておきます。
この動画大好きなので、時々寝る前に見ています。
やっぱり、想像力の究極は宇宙の果てでしょう(^O^)/
何やら壮大な夢が見れるかもしれません。
ていうか、
この速さで137億光年先まで行って戻ってきたら、とてつもないウラシマ効果で地球はもうないかもしれない!
それは怖い!!
・・・といったところで、妄想を終了したいと思います(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。